ヘルニアとは、体内の臓器や組織が本来あるべき場所から、組織の隙間などを通じて外側に脱出した状態を指します。
場所によって名称や症状が異なりますが、代表的なものは以下の通りです。
1. 椎間板(ついかんばん)ヘルニア
背骨の骨と骨の間にあるクッション(椎間板)の中身が飛び出し、神経を圧迫する状態です。
・頚椎椎間板ヘルニア: 首・肩の凝り、腕のしびれ。
2. 鼠径(そけい)ヘルニア
いわゆる「脱腸」です。本来はお腹の中にある腸の一部が、足の付け根(鼠径部)の筋膜の間から皮膚の下に飛び出してきます。
・症状: 立ち上がった時に足の付け根が膨らむ、違和感や痛み。
外科手術が必要になるケースが多いです。
3. その他のヘルニア
・食道裂孔ヘルニア: 胃の一部が横隔膜を越えて胸の方へ飛び出すもの。逆流性食道炎の原因になります。
・臍(さい)ヘルニア: いわゆる「でべそ」。
放置すると症状が悪化したり、飛び出した臓器が戻らなくなる「嵌頓(かんとん)」という危険な状態になることもあるため、専門医(整形外科や外科など)への相談が推奨されます。